58/366日・・・2月27日は何の日?
- 新選組の日
- 国際ホッキョクグマの日
- 冬の恋人の日
- 女性雑誌の日
- Pokémon Day
- ハンドメイドの日
2月27日が誕生日の有名人
- グッチ裕三
- 徳永英明
- 佐藤隆太
- 久保田磨希
- 富田靖子
- 新沼謙治
- 清水宏保
- 中村うさぎ
- 太平かつみ
- 室井佑月
- 田村ゆかり
- 松岡俊平
- エリザベス・テーラー
新選組の日
<新選組の日>由来
1863年2月27日は江戸幕府が、将軍の隊列を警護するため近藤勇らを集め、新選組の前身「浪士組」が結成されたことにちなみ「新選組の日」となりました。
新選組
新選組とはどんな組織だったのでしょう。簡単に言うと江戸時代の終わりころに幕府の警察として、幕府を倒そうとした人達や藩を取り締まっていた組織でした。
浪士組~壬生浪士組
1863年2月、江戸から14代将軍徳川家茂が孝明天皇に拝謁するため京都に向かいます。当時、幕府を倒そうとする人達が京都に集まっており、将軍を守るため腕に覚えのある浪士を江戸で募集。200名以上の応募が集まり京都に向かいます。この時に「浪士組」が結成されます。ところが中心人物であった清河八郎が「われらの目的は将軍警護にあらず。本分は尊王攘夷にある」とし、江戸に戻ります。これに反発した近藤勇や芹沢鴨らは京都に残り、京都守護職を務めていた松平容保の承認を得て「壬生浪士組」が誕生します。
壬生浪士組~新選組
1863年8月18日、朝廷の公家に取り入って反幕府活動を行う長州藩に対して、会津藩と薩摩藩が中心となってクーデター「8月18日の政変」を決行します。このクーデターに会津藩お預かりの壬生浪士組に出動命令が下されます。結局、長州藩側の反撃はなく、実戦で腕を振るう機会はありませんでしたが、初の大舞台で任務を全うできたことは、会津藩から高く評価されこの功績によって「新選組」の隊名が与えられました。
芹沢鴨~近藤勇
新選組初代局長の芹沢鴨は、背丈が高く今で言うところの「ガタイが良い」体格で学問にも堪能、文武両道の人物でしたが、素行が悪く酒乱という新選組の局長を任せるにはふさわしくない人格。そこで会津藩は近藤勇に芹沢鴨の暗殺を指示します。1863年9月16日、土方歳三らが参加する宴会で泥酔し寝入ったところを沖田総司らと共に襲い暗殺に成功。これを機に新選組は局長を近藤勇、副長を土方歳三とする指揮系統を整えていきます。
池田屋事件
1864年6月5日、過激派浪士の中心人物の一人である桝屋喜右衛門(古高俊太郎)を尋問し放火の計画があることを知った近藤勇らは、どこかで行われている会合場所を片っ端から捜索、22時過ぎにようやく見つけた会合場所「池田屋」に近藤勇、沖田総司、永倉新八、藤堂平助ら四人で討ち入りを開始します。のちに合流した土方歳三らも参戦し戦闘は終息しました。この事件をきっかけに新選組の名は一躍有名となりました。
戊辰戦争
鳥羽伏見の戦い
- 1867年11月10日、大政奉還が行われます。これにより幕府軍は旧幕府軍に、倒幕軍は新政府軍になります。
- 1867年12月19日、新選組局長の近藤勇は二条城から伏見奉行所に帰る途中で何者かに襲撃されます。
1868年1月27日、鳥羽街道で旧幕府軍と薩摩軍との武力衝突が起きます。同じころ京都伏見でも戦闘がはじまります。これが「鳥羽伏見の戦い」です。
療養中の近藤勇に代わり副長の土方歳三が指揮をとった鳥羽伏見の戦いは旧政府軍の大敗となります。大きな敗因は昔ながらの武器で戦った旧幕府軍と、最新型の銃や大砲で戦った新政府軍の差と言われています。この戦いで土方歳三が「もはや刀や槍の時代ではなくなった」と嘆いたといいます。
江戸城無血開城
鳥羽伏見の戦いに勝利した新政府軍は、引き続き旧幕府勢力の討伐に向けて動きます。幕命によって1868年3月には甲州勝沼の戦いで新政府軍と再び刀を交えますが、ここでも敗走。最終的に新政府軍にとらえられた近藤勇は板橋刑場で斬首されました。この間に江戸では、旧幕臣の勝海舟と新政府軍の西郷隆盛の働きによって、江戸城を戦いではなく話し合いによって新政府へと引き渡される江戸城無血開城が成立しています。
東北戦争~会津戦争~箱館戦争
五稜郭の戦い
戦いは徐々に北上していき最終的には北海道の五稜郭で争われます。榎本武揚率いる旧幕府軍は、蝦夷地に辿り着くと箱館の北に上陸し、朝廷の下での北海道の支配を求めましたが、新政府は認めず戦いとなりました。やがて箱館の市街は新政府軍によって完全に制圧され、新選組の土方歳三もここで銃撃されて戦死します。榎本武揚は降伏勧告に否定を続けますが、旧幕府軍首脳側は相談の末に降伏を決定、五稜郭も開城することになったのです。
鳥羽伏見の戦いから続く戊辰戦争の終わりとともに、土方歳三の死によって新選組も終わりを告げました。